繊細だから感受性が豊かで
日々のささいなことにも幸せを感じられるし
悲しんでいる人が近くにいたら
悲しみを共有して寄り添って一緒に涙を流すことも出来る。
好きなことや、心地の良いものを知っているから
自分の心をわくわくさせることができる。
意識しなくても五感をフルに使っているから
様々なことを存分に味わい、心を癒すことができる。
繊細な人が見ている世界は、きっととっても美しい。
幼少期からずっと繊細で悩んできた私も
少しずつそう感じられるようになりました。
繊細過ぎる自分には一体何ができるんだろうと考え続け
遠回りをしてきたようにも感じるけれど
自分の「好き」や「こだわり」が
誰かの「好き」のきっかけになるかもしれない。
子供の頃好きだったもの、自分の原点に帰る気づきとなるかもしれない。
このブログでは日常で心豊かにしてくれている大切なものなどを
ジャンル問わず紹介したいなと思います。
今日という日が心穏やかで、豊かで、あたたかな1日でありますように。
今回は、私が自己理解を深めるきっかけとなり
ありのままの自分でいいんだと感じることができるようになったおすすめの書籍を紹介しています。
〇〇さんは優しすぎるからね~。
そんなことを気にして繊細すぎるよ。周りの目なんて気にしなければいいのに。
嫌なことや苦手なことから逃げる自分のままでいいの?
こういった言葉を、周囲から悪気なく投げかけられるたびに
まるで自分が全否定されたように感じてしまい、自己肯定感が下がってしまう。
たくさんの人前で意見を述べたり
発表することが小さいころから本当に苦手だった。
頭では上手く話せるイメージができても、身体が言うことを聞かない。
声や身体が震えてしまうし
居心地の悪い環境では、自分の力を1ミリも発揮できない。
でも生きているとそんな状況に出くわすことがもちろんあって、
逃げ出したくても逃げられない状況に直面することがある。
それが本当に苦痛だった。
プレゼンの日が近づくと、何日も前から気が重くなり
やっと迎えた当日はうまくいかないどころか、最悪な結果になる。
その失敗が頭から離れず、自分に絶望していつまでも引きずってしまう。
事前にどれだけ練習しても、備えても
当日の緊張感には勝てず
自分ではコントロールできないその瞬間が、何よりも辛かった。
人前で何かをするということだけではなく
周りの視線が気になってしまったり
社会や学校という組織がどうしても窮屈に感じて、皆と歩幅を合わせて進むことができない。
10代、20代前半はコンプレックスを克服するために
あえて苦手な方や大変な道を選んできたけれど
社会人になって、仕事で無理をし続けて大きく体調を崩した時
ようやく「これはもう無理だな」と悟った。
苦手なことを克服しようとしても、どうしてもできないことがある。
努力しても、人と同じようにはなれないんだなとようやく諦めることができた。
その時は、そんな自分の特性を
「真面目で内気、超繊細な人見知り」というような言葉で、
心ではどこか納得いかないまま処理をすることで決着を付けていたけれど。
自分の特性について考えることも無くなっていた28歳のとき
たまたまHSPという言葉にであった。
HSPとは、
Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)
の略称で、
生まれつき感受性が強くて敏感な気質をもった人を表す言葉
として使用されている。
アメリカの心理学者であるエイレン・アーロン博士が提唱した概念をベースとするもので
HSPの特性は、性格や育った環境によるものではなく
脳の神経がより敏感に反応してしまう、生まれつきのものであるそうだ。
- 小さな変化に気が付く
- 人の感情を敏感に読み取り、気疲れしてしまう
- 短期間でたくさんのことをしなければならないとき混乱してしまう
- 誰かに注目されるような環境下で緊張し、いつもの実力を発揮できなくなる
というような、HSPの人の特性が様々書かれていて
詳しく読むまでもなく、「これって、私でしかない!」と衝撃を受けた。
今まで自分が自分に納得いかなかったこと
いくら努力をしてもどうにもならなかった理由が分かった気がした。
「私の気持ちやこの感覚は、どうせ誰にも分かってもらえないだろうな。」
そう思って、自分の中にしまいこんで生きてきたから
同じような特性を持つ人が5人に1人もいる??なんて、本当に驚いた。
HSPは病気なのではなく、特性であって
人それぞれその特性も違う、個性のようなものだ。
中には、自分がHSPであることを受け入れられないと言っている友人もいて
そっか、受け取り方も人それぞれだよねと心の中で思った。
HSPの特性も、人によってそれぞれ違う。
でも、私は「HSP」というものを知って救われた気がした。
そして、自分に当てはまりまくっている「HSP」というものが気になって
ネットで検索して、書籍を読んだ。
今日はそのとき私に勇気をくれた
自分のことをもっと大切にしたくなる書籍を2冊紹介します。
HSPの専門カウンセラーとして活躍されている武田友紀さんの書籍
「気が付きすぎて疲れる」が驚くほどなくなる「繊細さん」の本
この本では、HSPの人のことが親しみを込めて
「繊細さん」と呼ばれていて
自分の繊細さを克服すべき課題ととらえるのではなく、
いいものとしてとらえることが出発点です
という文章がとても印象的だった。
繊細さんの心の仕組みが分かりやすく説明されていたり
敏感な繊細さんが刺激から受けるダメージを減らすための
ちょっとした工夫の仕方など
繊細さんをきちんと理解するための教科書のような本でした。
私は私のままで生きていいんだ
もうこれ以上苦手なことを頑張ろうとしなくてもいいんだと
大切な気づきを与えてくれた本です。
また、「繊細さん×非繊細さん」のパートナーシップのコツについても書かれているので
家族、友人など自分にとって大切な人との関わり方について悩んでいる人がいたら
きっと何かヒントをもらえると思います。
「大切なことはきちんと言葉にして伝えよう、自分の物事の感じ方と、相手の感じ方は違うのだから。」と家族や友人との関わり方を見つめなおすきっかけをもらいました。
まだ、読んだことが無い人はぜひ読んでみてください。
そして、2冊目も同じく武田友紀さんの本です。
今日も明日も「いいこと」がみつかる「繊細さん」の幸せリスト
この本では、繊細さんだからこそ感じられる、幸せのコツが53個書かれていて
自分にとってのちょっとした幸せに気づかせてくれる
お守りのような本だなと感じました。
本に描かれているイラストも可愛くて、ほっこりします。
そのイラストからまた想像が膨らんでわくわくしたり、見ているだけでとても癒されます。
繊細さを大切にすると、どんどん幸せになれるんだ!
わたしの繊細さは幸せを感じるための素敵な才能なんだ!
と読んだ後には、自己肯定感があがり、繊細さんで良かった~と嬉しくなりました。
まずは一通り最後まで読んでいただきたいのですが、
1つ1つのことを大切に、丁寧に向き合いたい繊細さんにオススメの読み方です。
ここまで読んで下さってありがとう。
繊細で涙もろいあなたも、物事が長続きしないあなたも
周りや色んなことを考えすぎるあまり1日の終わりには疲れて横になっている
そんなあなたもみんな素敵だよ。
でも、あなたがあなたを幸せにすることを忘れずにね。
私もまずはこうして自分に伝えることから始めました
あなたが、ありのままのあなたでもっと心地よく日々を過ごせますように。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
あなたはあなただから美しい。大丈夫だよ。